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1735年清の乾隆帝(ウォレス・フォ )は第6代皇帝に即位すると、幼なじみの如懿(ジョウ・シュン )が妃に選ばれ側室として嫁ぐことになった。ただ乾隆帝の母である皇太后・ 鈕祜禄(ヴィヴィアン・ウー )は如懿の叔母とは対立関係にあ っため姪である如懿も疎ましく思っていた。また如懿は乾隆帝から一心の愛を注がれたために、面白く思わない妃嬪達は次から次へと陰謀や罠を仕掛けてくる。次第に如懿は宮廷内の権力争いに巻き込まれるようになり、何度も窮地に追い込まれてしまう。しかしそのたびに乾隆帝が救いの手を差し伸べ守り、持ち前の頭の良さも発揮しながら二人は大きな苦難を乗り越えていく。
そんな折り皇子が次々と殺される事件が起こる。如懿は全く身に覚えのない皇子殺しの罪を着せられて 、ついに冷宮（罪を犯した妃嬪が幽閉される場所）送りにされてしまう。

中国の歴史上、清朝の高宗継皇后と呼ばれる女性が主人公の歴史ドラマです。清朝の最盛期を創出した乾隆帝の治世における宮廷時代劇と言ってもいいでしょう。俗に美女三千人と謳われる中国の後宮ですが、この作品でも本当に数多くの華やかな女性たちが登場し、皇帝の寵愛を巡って愛憎劇を繰り広げます。乾隆帝は業績について賛否両論ある人物ですが、このドラマは家庭人としてのダメ男っぷりが全開で、思わず苦笑してしまいましたね。話数がとにかく多くて長大なドラマなので、人間関係が丁寧に描かれてストーリーがゆっくりと進展しますし、とにかく宮廷のセットや衣装などが豪華で映像的に見応えがありますし、じっくりと腰を据えて鑑賞したい歴史ドラマになっていると思います。
（30代男性）

主人公の烏拉那拉如意を演じている周迅(ジョウ・シュン)さん。映画『ふたりの人魚』の主演などで知られている女優さんだと思いますが、私が彼女を知った作品は、2003年の武侠ドラマ『射雕英雄伝』のヒロインを演じていた時のことですね。小柄でキュートなルックスと、聡明で快活なキャラクターを巧みに演じていた魅力に一気に惹きつけられたものです。今回のドラマにおいて驚かされたのは、もう40代となっている周迅さんの美貌が、十数年前と比べてもほとんど衰えていないことと、場面ごとに応じた演技の上手さでした。かつては中国四大若手女優に数えられたこともある彼女ですが、今やすっかり大女優の風格を漂わせていると言っても過言ではないでしょう。今後、さらにどんな老成した女優になってゆくのか楽しみです。
（30代男性）

如意が郎世寧から西洋の国では結婚する妻は一人だけだという話を聞かされるのですが、やっぱり国によってそれぞれの文化は異なっているんだなということを肌で感じました。このドラマの中では一夫多妻制で如意がそのことについてすごく悩んでいる姿が印象に残りました。旦那である乾隆帝にその話をして自分だけを愛してほしいと遠回しに訴える姿がとてもいじらしく映り、さらに如意が可愛く思えました。このドラマを見ていると難しい言葉がバンバン出てくるので内容を理解するのに少し時間がかかってしまいますが、それを調べるのも楽しみの一つです。色々な思惑が渦巻いている家系の中でそれぞれのキャラたちが役目を果たそうとしている姿はとても興味をそそられます。
（30代男性）

まずやっぱり主役である如意を演じているジョウシュンさんです。彼女の一番気になった部分は肌のきめ細やかさですね。本当に毛穴というものがないくらい透き通っています。それから如意が付けている装飾品もジョウシュンさんにとてもよく似合っているので見ているとドラマに没頭することができてとてもいいですね。旦那である乾隆帝と一緒にいるシーンが何よりも好きです。彼女の旦那に対する愛情表現が遺憾無く発揮されているので見ていて心地よいです。ジョウシュンさんの他の作品もすごく興味が湧きました。如意はやはり心の奥底では、とても筋が通った強い精神を持っていると思うのでジョウシュンさんのような目力がある女性が演じてくれるのはとてもありがたいです。
（30代男性）

『如懿伝』は『瓔珞』と同時期の大清帝国6代皇帝・乾隆帝の作品です。『瓔珞』では悪役として描かれた乾隆帝の2人目の皇后が主人公として描かれる『如懿伝』は最終回にかけて次第に悲しい結末へと向かっていくので見るのが辛くなってきます。しかし、陰謀渦巻く後宮で心から本当に乾隆帝を愛していたのは如懿だけだったのではないかと思えるほど、如懿は乾隆帝のことを最期まで想っていました。途中出てくる後宮の側室たちは如懿にとっては敵も多いですが、最終的に勝った人物は如懿ではないかと思います。悲しい結末を辿ったとはいえ、彼女は自分の想いに正直に、真摯に生きた素晴らしい女性だと思いました。欲を言えばハッピーエンドを見てみたかったですが、これはこれで繊細で素敵な結末だったのかもしれません。
（20代女性）

なんと言っても主人公の如懿を演じたジョウ・シュンです。彼女は後宮に入宮した幼い時代から亡くなるまで、一人で演じ切りました。他のドラマでは主人公が少女時代を演じる際、ちょっと無理しているな…と思ってしまうような俳優さんもいらっしゃいますが、ジョウ・シュンは少女時代から老年時代までその年齢に見えるような変わらない魅力がありました。また、中国人の俳優さんは声が比較的高いイメージがありましたが、ジョウ・シュンは少し低めの声なので、他の俳優さんとは違う感じで見入ってしまいました。最初は乾隆帝に笑顔を見せていた彼女ですが、途中から女にうつつを抜かし始める乾隆帝に向ける表情が次第に曇っていく表情の変化も圧巻です。
（20代女性）