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魏瓔珞(ぎえいらく)は、女官として後宮に入り働くことを決意した。理由はただ一つ。後宮で死んでしまった姉の死の真相を暴くためであった。誰にもバレないようひっそりと行動していた瓔珞が疑い始めたのは、傅恒(ふこう)という人物であった。傅恒は皇后の弟であった。じわじわと距離を縮め彼に近づいていくのだが、そのうちに瓔珞はいけないとわかっているのに彼の魅力に惹かれ始めてしまう。更に同時に乾隆(けんりゅう)帝からもアプローチを受け、宮廷にいる妃や女官たちを敵に回すことに…。嫉妬や、愛憎が巻き起こる戦場のようなこの宮廷。瓔珞は波乱の人生を歩むことになる。しかし彼女は決して屈しない。持ち前の頭脳を武器に常に相手より一歩先を読み、相手を追い詰めていく。そして、さまざまな試練を乗り越えた先に待っているものとは…！

姉の復讐をするために紫禁城の女官になったエイラクが魅力的でした。やられたらやり返す、強くて賢い女性が皇后まで登りつめるドラマですが、皇后になるまでに何度も挫折や裏切りを味わい、せっかくできた親友も殺害されてしまう。紫禁城をいう閉ざされた空間の中で、他の妃嬪達との女性特有の水面下での争いや駆け引きも見どころの一つだと思います。第一話で、第六代皇帝・乾隆帝が女性達が争う原因をヒマなのだと言っていましたが、帝の愛情を得るための立振舞いや衣装など、中国貴族の華麗さも見る事ができる作品だと思います。エイラクが女官の時から妃嬪になった時の周りの扱いや嫉妬なども見られ、見どころがたくさんありました。厳しくする人がいる一方優しく尊敬できる女性も登場するなど、見ごたえがあります。
（40代 女性）

主人公のエイラクを演じた女優のウー・ジンイェンさん。生き残るためには手段を選ばない激しい性格のエイラクですが、優しさも感じられ、キリッとし中にも女性らしさが光っていました。皇后・富察（フチャ）氏を演じたチン・ランさんも、優しくみんなから慕われる皇后を演じられていてとても魅力的でした。息子を亡くしても皇后として後宮内をまとめるリーダーを任され、気品を最後まで崩さなかったのが女性として尊敬できると思います。良い人すぎて最後は間接的に死亡してしまいますが、追い詰められていく演技もすばらしかったです。海蘭察を演じたローレンス・ウォンさんは、愛憎渦巻く中で陽気な役を演じられた貴重な方です。シンガポールの俳優さんですが、日本語を含めて多国語を話せる方で活躍されるのではないでしょうか。
（40代 女性）

とにかく主人公のエイラクがやられたら仕返すという爽快な設定が面白いです。さらに舞台となる後宮を含めて登場人物の思惑や陰謀などが交差するストーリーもよく、徐々にストーリーが進むにつれて意外な人物が黒幕だったりと時には二転三転する展開が最後まで目が離せませんでした。中でも印象的だったシーンがラストのエイラクと乾隆帝とのやり取りです。お互いに愛し合っているにもかかわらず、想っていることを口に出すと負けるという思いから言わずにこれからの行動で示すというエイラクの言葉にグッときてしまいました。そして、妃をはじめ、皇帝や官僚たちの衣装が豪華絢爛で見ごたえがあり、エイラクが妃として身分が上がっていくごとにデザインもよくなっていくのも見どころでした。
（30代 男性）

主人公のエイラクを演じたウージンイェンです。童顔で可愛らしいルックスはもちろん、エイラクの復讐を完遂した時の表情やフチャ皇后と明玉と一緒にいる時の後宮で唯一安心できる場としての表情といった演技力がある女優として魅力を感じました。特にコミカルなシーンでの演技は素晴らしく、このドラマをきっかけにファンになりました。そして、もう一人の注目のキャストは明玉を演じたジャンズーシンです。最初は軽はずみな行動を取ったり、エイラクを敵視していた明玉が後半にはエイラクを頼って一緒に困難を乗り越えようする姿の切り替えの演技が見事でした。印象的だったのが、純貴妃たちに冷遇されている演技には思わず可哀そうと感情移入してしまいました。
（30代 男性）

『瓔珞(エイラク)』は別作品『如懿伝』とほぼ同時期の作品ですが、『如懿伝』とは全く違った角度から見た作品でとても面白かったです。一言で言ってしまえば、一介の女官だった主人公が側室の最高位である”皇貴妃”までのし上がっていくサクセスストーリーですが、それだけではない魅力があります。途中出てくる主人公の敵役たちは本当に嫌なやつばかりですが、過去に何かあったりただ愛されたいだけだったりと何だか最後まで憎みきれないキャラクターがたくさん出てきます。主人公はいじめられたとしても必ずやり返す本分なので見ていて気の毒にならず、とてもスカッとする内容でした。出てくる俳優さんたちは全員が容姿端麗で、服装も豪華絢爛なのでとても華やかな作品です。
（20代 女性）

一人目の皇后である富察氏の弟である富察傅恒を演じたシュー・カイです。富察傅恒は瓔珞のことを好きになってから最期まで一途に瓔珞を愛し続けた人物です。自分ではなく皇帝を選んだ瓔珞を恨むことなく、皇帝の側室となってからも密かに援助し続けるその姿に無償の愛を感じました。シュー・カイは瓔珞を見つめる時の優しい目や、物語初期でまだ女性慣れしていない時の初々しさを丁寧に表現できている俳優だと思いました。清代の話なので、ほとんどの男性は弁髪をしていますが、それも似合っていました。瓔珞のことが好きすぎるがあまり、時々周りが見えていない時もありましたが、それだけの熱意と愛が彼の演技から見て取ることができました。美しい顔立ちなのでみんなが好きになる美男子、と言われても納得できました。
（20代 女性）